読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

歌声を科学する

お久しぶりです。今回は本の紹介です。

歌声の科学

歌声の科学

 

ヨハン・スンドベリという方が書いた『歌声の科学』という本を紹介します。
スンドベリさんは、歌声研究界のラスボス的存在で、その研究成果は計り知れません。
そのスンドベリさんが、人類が今までに知り得た歌声に関する知見をまとめてくれています。

歌声に携わる人なら必見の書。本来ならば英語で読まなければいけないところ、この本は日本語に訳されているんですから買うしかないとうわけです。

何が書かれているのか

では気になる内容をざっくりと紹介していきたいと思います。

最初に断っておくと、この本は歌唱指導の実践本ではありません。こう練習すると効果的だよ。歌が上手くなれるよ。といったことは書いてないのです。

どんな人に読んで欲しいか

ではどんな人におすすめかというと、

  • 歌唱上達のヒントが欲しい人
  • 自分の指導に科学的裏付けが欲しい人
  • 科学的な知識に対する好奇心が旺盛な人

におすすめしたい内容となっております。というのも、『歌声の科学』というタイトルからもわかるように、歌声について科学的に明らかになっていることをまとめてある本だからです。音声学や音響学、物理学、解剖学までもを援用して、科学的に歌唱という現象を明らかにしようとしています。

そこには憶測や抽象的な言葉を使った指導方法などが付け入るスキがありません。

響きのない声って? その答えがここに

私は大学から合唱をやっているのですが、芸術の分野には抽象的な言葉が多いように思います。例えば「お腹から声を出す」であったり、「もっと頭に響かせる」だったりです。
このような言葉は``わざ言語''などとも呼ばれ、それ自体は身体的なスキルを伝えるために有用な場合も多いのですが、なかなか理解できなかったり、もっと科学的に納得したかったりする人にとっては、なんとも難儀な言葉たちなのです。

『歌声の科学』の中にはそんなわざ言語に対する答えも示されています。
このようなわざ言語に悩まされた経験のある人、今まで感覚的に行えたことの意味を科学的に理解してみたい人にはぜひ手にとっていただきたいです。

これからの記事

本の紹介はおしまいです。ここからは今回なぜこんな記事を書いたかという話をします。端的に言えばこれからの記事の前振りのために書きました。

私は現在大学4年生で、ありがたいことに歌声に関するテーマで卒業論文を書かせていただけることになりました。その根本には自分が学んでいる情報処理の力を借りて、合唱の分野に何か貢献できないかという思いがあります。

貢献というと大層な言葉ですが、実際は自分が感じていた上記にあるような疑問の答えを見つけて、それを共有できればなあといった単純な話です。

卒論の方が一段落つきましたので、この記事を皮切りに、今後自分が得てきた知識をできるだけ平易な言葉で紹介していきたいと考えています。これは実験に協力してくださった皆様への還元でもあります。

それらの記事を書く前に、大変参考させていただいた『歌声の科学』に敬意を払っておくべきだろうということで、今回、本の宣伝をいたしました。

と同時にこれからの記事の前振りにもなっています。そちらも楽しみに待っていただければと思います。

長くなりましたので、今回はこのへんで。

 

歌声の科学

歌声の科学

 

 だめおしです。